2016年1月16日
2016年の「ボロ市」の様子
上の写真は16日(土)に開催されたボロ市の世田谷駅から一番近い入口付近の写真です。土曜日ということもあり多くの方々が訪れていることがわかりますよね。
上の写真は1月15日(金)に開催されたボロ市の様子を朝一番の9時半に撮影したものです。平日や朝一番ということでもありますが、それでも、やっぱり多くの方で賑わっていて活気のある様子が伝わってきますよね。
毎年定期的に行われているお祭りのような行事なので、世田谷区や信明コーポの近隣に住まわれている方であれば、皆さんご存じの方も多いと思いますが、これから都内や世田谷区、あるいは松陰神社付近に住もうか悩まれていたり、お引越しの予定の方のために簡単に「ボロ市」について説明させていただきます。
上の図は世田谷区が用意している「ボロ市」のリーフレットになります。
内容を抜粋させていただきますと、ボロ市のはじまりは1578年(天正6年)。当時関東地方を支配していた小田原城主北条氏政が、世田谷城主吉良氏朝の城下町である世田谷新宿に楽市を開いたことがボロ市がはじまりだとされています。楽市とは、以前にこちらのブログでも「楽市・楽座」を撮影した際に、簡単にご説明させていただきましたが、市場税を一切免除して自由な行商販売を認める市場制度のことです。ただ、北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされ、徳川家康が江戸に幕府を開くと同時に、世田谷城が廃止され、世田谷新宿が城下町としての存在意義を失い、楽市は無くなってしまいました。しかし、その「楽市」の伝統は根強く続けられ、近郷の農村の需要をみたす農具市・古着市・正月用品市として毎年十二月十五日に開かれる歳の市として長く保たれたのです。そして現在に至り、今年で438年目になる伝統のある行事として、「ボロ市」は多くの方々に親しまれ続けられているのです。
また、ボロ市の「名の由来」は、徳川時代になって「市町」という名のもとに開かれていましたが、後に農家の作業着のつくろいや、草鞋に編みこむ「ボロ」が安く売られるようになって、いつとはなしに「ボロ市」の名が生まれたそうです。もちろん「ボロ市」といっても「ボロ」を売る店ばかりではなく、農具、日用品などに店が道の両側にところ狭しと並んでお客を呼び込んでいました。時代と共に、販売される商品も農耕具、古着などのボロ市的な特徴のあるものは少なくなり、変わって現在では玩具、装身具、植木類等が多く売られています。なので、現在でも古着が販売されていることが、「ボロ市」の名を保っている証だともいわれています。
更にボロ市は1994年9月には世田谷区から、2007年2月には東京都から、それぞれ無形民俗文化財として指定され、その名が全国に知られるようになりました。
1月と12月で4日間開催される「ボロ市」ですが、来場者数は20万人~30万人と言われ、観光バスが出てわざわざ遠方から足を運ばれる方も居る程の人気のある行事となっています。
参照サイト:世田谷区公式サイト(URL:http://www.city.setagaya.lg.jp/setagaya/11000/11004/d00125000.html)
「ボロ市」ではメインの「ボロ市通り」に多くの露店が出店していますが、脇道や路地に入ったところにも多くの露店があり、どのようなお店があるのか探してみることも「ボロ市」を楽しむコツの一つです。上の写真は路地にあった、昔ながらの人形やおもちゃを販売している露店です。そして、ボロ市の名物といえば、なんといっても代官餅でしょう。
「代官餅」は毎年非常に人気があり、販売開始から多くの人が並びたちまち行列ができてしまい、多い時で2時間も待つことがあるそうです。
今回は早朝から訪れたこともあり、それほど並ばずに無事に購入することができました。
「代官餅」の味は「きなこ」、「あんこ」の他に、大根ペーストが乗った「からみ」の3種類があります。あまり聞きなれない「からみ」ですが、大根おろしとネギ、海苔、鰹節などを醤油で和えたもので、関東や東北の一部で「辛味餅」として親しまれているそうです。
「きなこ」「あんこ」はどちらかというと甘いお餅でおやつ感覚で食べられますが、「からみ」は塩味があり「きなこ」「あんこ」とは異なった感覚で食欲がとてもそそられるお餅だと思います。
が、しなし今回は定番の「きなこ」「あんこ」を購入させていただきました。お餅は昔から「鏡餅」等非常に縁起の良い食べ物として有名ですよね。新しい年を迎えたばかりの今、食べるのにはぴったりだと思います。
また「代官餅」は現在、ボロ市通りの世田谷信用金庫の裏で販売されていますが、販売当時は近くにある代官屋敷の駐車場にて販売されていたことがきっかけとなり「代官餅」という名前が付けられたとされています。
上の写真は代官屋敷の写真です。代官屋敷は大名領の代官屋敷としては都内唯一の存在で、国の「重要文化財」に指定されているそうです。茅葺屋根がとても特徴的ですよね。
参照サイト:世田谷区公式サイト(URL:http://www.city.setagaya.lg.jp/miryoku/1307/1317/1320/d00131362.html)
このようにボロ市は文字では説明出来ない程、多くの歴史と地域に根付いた行事として今も昔も親しまれ続けられています。
1月のボロ市は先日で終了してしまったので、次は年末の12月の開催になりますが予定が合えば皆さんも是非「ボロ市」に足を運んでみてはいかがでしょうか?
きっと思わぬ掘り出し物に巡り合えるかもしれませんよ!!
もちろん掘り出しものだけではなく、通常の露店も数多く出店されているので、お祭りを楽しむことでもいいでしょう。
また、次回の「ボロ市」が楽しみです。
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